年暮る

年暮る

としくる

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意味・由来

「年暮る(としくる)」は、一年が終わりに向かって次第に過ぎ去っていく様子を表す晩冬の季語です。「年の瀬」や「歳末」と同じく年末を指す言葉ですが、「暮る」という言葉には、まるで夕日が沈んでいくかのような自然な時間の移ろいや、去りゆく一年への名残惜しさ、哀愁が込められています。単なる行事としての年末ではなく、時の流れそのものをしみじみと味わう情感豊かな季語です。

この季語で詠むコツ

年の暮れの慌ただしさを直接描くよりも、忙しさの合間にふと訪れる「静寂」や「孤独」、「安堵感」を捉えるのが上達の秘訣です。何かをやり遂げた瞬間や、ふと立ち止まった時の周囲の様子を具体的に描写してみましょう。作者の「寂しい」「忙しい」という主観的な思いをあえて言わず、静かな日常の動作や景色の変化を据えることで、「年暮る」という季語の持つ情感が自然と読者の心に響きます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・時間の経過を感じさせるもの(古時計、カレンダー、夕茜、街の灯) ・日々の何気ない動作(茶を淹れる、机を拭く、荷を解く、歩みを緩める) ・冬の静けさを際立たせる情景(障子の白さ、遠い汽笛、川のせせらぎ)

「年暮る」の俳句例 (1件)

何もかもすみて巨燵に年暮るゝ
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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