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芒(すすき)といえば秋を代表する植物として知られていますが、「芒茂る」は初夏から盛夏にかけての「夏」の季語です。秋に見せる繊細な花穂やどこか寂しげな風情とは対照的に、鋭くとがった青葉が天に向かって力強く伸び、野山や土手を埋め尽くすように群がり生い茂る生命力あふれる様子を表します。青々とした葉が風にざわめく力強さや、夏の日差しを浴びて生い茂るたくましさを捉えた季語です。
秋のすすきが持つ「哀愁」や「静けさ」とは切り離し、夏の植物ならではの「勢い」「量感」「色彩」に焦点を当てることが大切です。「茂る」という動詞が含まれているため、一面に広がる青い葉の密度や、激しく吹き抜ける風に波打つ葉の動き、擦れ合って鳴る乾いた音などを五感を使って描写すると効果的です。日差しの強さや影の濃さを対比させることで、夏の暑さや生命の力強さを際立たせることができます。
初夏から夏本番の自然現象や、野外の情景を思わせる言葉と好相性です。他季節の季語が混ざらないよう注意しましょう。 ・夏の自然や季語:夏空、入道雲、炎天、夕立、南風、青空 ・無季の言葉:土手、踏切、廃線、刃、ざわめき、日陰、風の道