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「狙公(そこう)」とは、猿回し(猿飼い、猿曳き)を指す雅美な季語です。中国の古典『荘子』などに登場する「朝三暮四」の故事で、猿たちを手なずけていた宋の老人が「狙公」と呼ばれていたことに由来します。日本では古くから、正月になると猿回しが魔除けや家内安全を祈る門付芸(かどづけげい)として家々を巡り、人々に初笑いと福を届けました。猿は「魔が去る(サル)」に通じるめでたい動物とされたため、新年の季語として親しまれています。
「狙公」という言葉は漢字の印象がやや硬く、古典的な格調の高さを持っています。そのため、単に「猿が芸をして可愛い」という描写にとどまらず、芸人と猿の長年培われた絆や、新春の町並みを巡る旅芸人の哀愁、晴れやかな正月風景とのコントラストを描くと深みが出ます。猿の滑稽な仕草と、それを操る狙公の真剣な眼差しや温もりを取り合わせることで、味わい深い一句に仕上がります。
・情景を広げる言葉:門前、辻(交差点)、初日、雪晴、注連飾、青空 ・動作や小道具:小太鼓、鈴、烏帽子、引き綱、拍手、初笑い ・狙公の風情:旅衣、老い、呼び声、息白し
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転んで深き
秋の暮
影あわき
後の月見に
たたずめり
禅僧や
素足のままの
秋深し
秋深し
葉裏に白き
光閃く
秋深し
すする緑茶の
湯気白く
懐かしいき
友に手紙や
秋深し