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「茂る」は、夏の強い日差しや雨の恵みを受け、草木の葉が青々と重なり合い、勢いよく覆い尽くすように生長した様子を表す三夏の季語です。春の「若葉」や初夏の「青葉」のみずみずしい明るさに比べ、緑の濃さや圧倒的な生命力、鬱蒼とした量感が強調されます。木々の茂みそのものを指す「木茂る(こしげる)」や、草が茫々と生い茂る「草茂る」といった使われ方もします。
単に「葉がたくさんある」と説明するのではなく、茂りによって生み出される「光と影」や「覆い隠されたもの」に着目するのが上達への近道です。例えば、茂みの奥に落ちる濃い影、遮られた風の音、葉の隙間から漏れる強い光などを捉えると、夏の生命感が生き生きと伝わります。また、古い石段や誰も住まなくなった屋敷、小道など、人工物が豊かな緑に呑み込まれていく時間の経過を切り取るのも趣深いアプローチです。
・濃き影、木漏れ日、日の光 ・石段、古寺、板塀、門扉、廃屋 ・風の音、葉擦れ、雨の匂い、夕風