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「茅潜(かやくぐり)」は、スズメほどの大きさのイワヒバリ科の小鳥で、俳句では三夏の季語とされています。主に本州中部の亜高山帯から高山帯のハイマツ林や低木帯で繁殖し、冬になると山麓や低地へ下りて越冬します。名前の通り、丈の低い草むらやハイマツの茂みの中をくぐるように敏捷に動き回る習性から名付けられました。全体的に暗褐色で控えめな姿をしていますが、夏の高山では「チリリリ」と鈴を転がすような澄んだ愛らしい声でさえずり、山を行く人の心を和ませてくれます。
茅潜は高山に生きる鳥であるため、夏山の雄大さや厳しい自然環境、登山の臨場感と組み合わせて描くと情景が鮮やかに立ち上がります。姿形そのものを詳しく説明するよりも、ハイマツの隙間をすばやく潜り抜ける愛らしい仕草や、岩肌に響き渡るさえずりに焦点を当てるのがおすすめです。厳しい岩稜地帯に息づく小さな命の健気さや、ふとした瞬間に出会えた喜びを素直に五七五に託してみましょう。
・高嶺(たかね)、稜線(りょうせん)、岩肌(いわはだ) ・ハイマツ、雲海(うんかい) ・登山靴(とざんぐつ)、杖(つえ)、小径(こみち)