旱魃田
autumn 地理

旱魃田

かんばつでん

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「旱魃田(かんばつでん)」とは、夏の終わりから秋にかけて、極度の日照り(旱魃)によって水が完全に干上がり、土が激しく乾いてひび割れてしまった田んぼを指す季語です。稲作にとって水は命であり、収穫を控えた時期の旱魃は、農家にとって死活問題となる深刻な事態です。この季語は単に「乾燥した田」という風景を描写するだけでなく、天を仰いで雨を待ち望む人間の切実な祈りや、自然の猛威に対する無力感、厳しくも力強い大地の表情を内包しています。

この季語で詠むコツ

「旱魃田」を詠む際は、その「乾き」や「亀裂」といった視覚的なディテールをいかに表現するかが重要です。ひび割れた土の硬さ、照りつける太陽の容赦なさ、あるいは干からびた泥の匂いなど、五感を刺激する描写を取り入れると、句にリアリティが生まれます。また、厳しく過酷な状況だからこそ、そこに立ち向かう人間の姿や、対照的な「雲」「雨」「水」への憧憬を詠み込むことで、ドラマチックな一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 視覚・触覚を強調する言葉:「ひび割れ」「白泥(はくでい)」「乾土(かんど)」「亀裂(きれつ)」
  • 天候や自然現象:「容赦なき日」「雲一つなき」「青嵐」「熱風」
  • 人間の営みや感情:「祈り」「仰ぐ」「待つ」「足跡」

旱魃田」の俳句例 (3件)

旱田に立ちて雲呼ぶ男かな
前田普羅【現代語訳】日照り続きでひび割れた旱田にぽつんと立ち、天に向かって雨雲を呼び寄せようと祈るように叫んでいる男がいることよ。【鑑賞】極限の乾燥に見舞われた旱魃田(旱田)を舞台に、自然の猛威に一人立ち向かう人間の、祈りとも叫びともつかない力強い姿をダイナミックに描いた名句です。
旱天の星をこぼさぬ旱田かな
飯田蛇笏【現代語訳】雨の一滴も降らないカラカラに乾ききった夜空の星々を、水のない旱田はただの一粒も反射してこぼす(映す)ことができないのだなぁ。【鑑賞】水が豊かに張られた田であれば美しく星空を映し出すはずですが、旱魃田には水がありません。満天の星空の美しさと、地上の田の悲劇的な乾きとの対比が、冷徹かつ鮮やかに表現されています。
旱田や水せき上げて通る舟
正岡子規【現代語訳】ひび割れた旱田が広がる一方で、わずかな水をせき止めて無理に水位を上げ、そこをゆっくりと舟が通り過ぎていくことよ。【鑑賞】周囲の田んぼが水不足で苦しんでいる中、水路の貴重な水をせき止めてなんとか通航する舟の姿を描いています。一見のどかな風景の裏にある、水の尊さと生活の厳しさが写実的に切り取られています。

みんなの「旱魃田」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「旱魃田」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語