紗

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意味・由来

「紗(しゃ)」とは、経糸(たていと)二本を絡ませながら緯糸(よこいと)を織り込んだ、薄手で通気性の高い絹織物のことです。織り目に隙間があるため向こう側が透けて見え、見た目にも大変涼やかな風合いを持っています。古くから夏の着物や羽織、帯、僧侶の法衣、あるいは扇子や帳(とばり)などに用いられてきました。日本の蒸し暑い夏を快適かつ優雅に過ごすための知恵から生まれた、風情ある夏の季語です。

この季語で詠むコツ

「紗」の最大の魅力は、その独特の「透け感」と「軽やかさ」にあります。生地を通して向こうに見える景色や、風をはらんでふわりと揺れる様子、光を受けて浮き立つ織り目の美しさに注目して詠むのがコツです。また、「白紗」「黒紗」「紗の羽織」のように色や具体的な衣服の形を添えると、着ている人物の立ち居振る舞いや佇まいが生き生きと立ち現れます。「涼しさ」という言葉を直接使わずに、風の通り抜ける気配や肌触りを描写することで、より上質で涼感豊かな一句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・動きや質感を表す言葉:透く(すく)、揺らぐ、纏う(まとう)、風通る、肌触り ・色彩や光を表す言葉:藍(あい)、白、墨色、木漏れ日、夕影 ・夏の暮らしや装い:団扇、素足、畳、土間、日傘

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