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西条柿(さいじょうがき)は、現在の広島県東広島市西条町が原産地とされる渋柿の品種で、秋の季語です。果実の側面に4本の縦の深い溝(条溝)が入っているのが大きな特徴で、古くから中国地方を中心に栽培されてきました。渋柿のためそのままでは食べられませんが、ドライアイスやアルコールで渋抜きをした「合わせ柿(さわし柿)」にすると非常に糖度が高くジューシーになり、また「干し柿(吊るし柿)」としても濃厚な甘みを楽しめます。溝のある端正な形と、深まる秋の豊かな実りを象徴する季語です。
一般的な「柿」と異なり、西条柿特有の「四つの溝」という形状の面白さや、渋抜き・天日干しといった人々の暮らしの手仕事に着目すると、生活感と詩情が両立します。また、中国地方(山陰・山陽)の山里の風景、瓦屋根の軒下に連なるオレンジ色のカーテンのような干し柿の情景を描くことで、晩秋ならではのあたたかみや哀愁を豊かに表現できます。
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