囮
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意味・由来

「囮(おとり)」は、同類の鳥をおびき寄せるために使われる鳥のことです。籠に入れたり足に紐をつけたりして野山に置き、その美しい鳴き声や姿で仲間を誘い寄せ、網や鳥黐(とりもち)で捕らえる狩猟に用いられます。ウズラやツグミ、ヤマガラ、メジロなどが多く使われ、秋の渡り鳥の季節に盛んに行われたことから三秋の季語となっています。自らの声で仲間を罠へと誘う哀しさや宿命、籠の中の孤独感など、独特の哀愁や情趣を湛えた季語です。

この季語で詠むコツ

「囮」の持つ切なさや、狩猟の緊張感をどう切り取るかがポイントです。単に鳥の姿を描くだけでなく、夕暮れの薄暗がり、山間の静けさ、秋風の冷たさなど、周囲の情景を対比させることで、囮鳥の置かれた切迫した境遇や哀愁が鮮やかに際立ちます。また、「囮籠(おとりかご)」という道具に焦点を当てて、主人の去ったあとの静けさや月光との取り合わせを描くのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 日暮れ・夕暮・たそがれ(狩りの終わりと孤独感)
  • 山影・山畑(囮が置かれる山里の風景)
  • 月光・秋風・冷やか(寂寥感を高める秋の自然現象)
  • 鳴き声・羽音(仲間の呼び声や籠の中の物音)

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