二学期

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意味・由来\n日本の多くの学校で、夏休みが明けた九月一日に始まる「二学期」は、秋の生活に分類される季語です。長かった夏の解放感から一転し、再び規律ある学校生活へと戻る独特の緊張感や、友人と久しぶりに顔を合わせる気恥ずかしさと喜びが込められています。運動会や文化祭など大きな学校行事が目白押しとなる充実の季節であると同時に、朝夕の風に涼しさが混じり始める秋の気配と密接に結びついています。\n\n### この季語で詠むコツ\n教室の風景や身の回りの学用品など、具体的で身近な事物をしっかりと描写することが共感を生むポイントです。日焼けした肌や少し伸びた背丈など夏休みの名残を描きつつ、吹き抜ける秋風や高くなった青空といった季節の変化を重ね合わせると、情感豊かな一句になります。大人の立場から我が子の通学姿や街の登校風景を見つめる視点で詠むのも味わい深いアプローチです。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 学校・教室の事物:「黒板」「チョーク」「上履き」「机」「ノート」「チャイム」\n- 子どもの様子:「日焼」「背丈」「友の顔」「靴音」「弾む声」\n- 秋の気配・情景:「秋風」「朝露」「澄む空」「秋の光」「長き影」

二学期」の俳句例 (3件)

二学期やひとりの児のみ日焼せず
大野林火【現代語訳】二学期が始まった。教室を見渡すと、どの子も真っ黒に日焼けしている中で、たった一人だけ日焼けしていない子がいることだ。\n【鑑賞】夏休み明けの教室の様子を鋭く温かい眼差しで捉えた名句です。元気いっぱいに海や山で遊んだ子どもたちの中で、一人だけ白い肌のままの児童の背景(病弱であったのか、家にこもっていたのか)に思いを馳せさせ、深い叙情を醸し出しています。
二学期や黒板の字の消えやすき
鷹羽狩行【現代語訳】二学期が始まった。黒板に書かれたチョークの文字が、湿気の多かった夏に比べてさらりと消えやすいことだ。\n【鑑賞】黒板消しを使った際の手応えという、極めて日常的で鋭敏な感覚から秋の乾燥した爽やかな空気を表現しています。季節が夏から秋へと確かに移り変わったことを、教室の日常の一コマを通して鮮やかに読者に伝えています。
二学期の黒板青き匂ひかな
辻桃子【現代語訳】二学期を迎えた教室の黒板から、塗り直されたばかりのような青々とした新鮮な匂いが漂ってくることだ。\n【鑑賞】「青き匂ひ」という共感覚的な表現が印象的な一句です。夏休みのあいだ使われずにいた教室や、新学期に向けて清掃・整備された黒板の初々しさが伝わってきます。新しい学期が始まる清新な心持ちと、初秋の澄んだ空気感が見事に見合っています。

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