根芹

根芹

ねぜり

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意味・由来

根芹(ねぜり)とは、白く長いひげ根を切り落とさずに残したまま収穫した芹のことです。芹は春の七草の一つとしても有名ですが、特に根芹は、清らかな水と土の中で育まれた根そのものの風味を味わう春の味覚です。丁寧に泥を洗い落とすと現れるみずみずしい白い根は、葉や茎以上に野趣あふれる爽やかな芳香と、独特のシャキシャキとした歯ごたえを持っています。鍋物やお浸し、汁の具として食卓に春の訪れを告げる存在です。

この季語で詠むコツ

根芹を詠む際は、「白さ」「清らかな水」「豊かな香り」といった五感に触れる要素を捉えるのがコツです。冷たい水で泥を丹念に洗い流す台所の手仕事や、湯気立ちのぼる鍋の中で映える緑と白の対比に焦点を当てると、生活感と春の息吹が生き生きと伝わります。単に味を説明するのではなく、土の匂いから清冽な香気へと変わる瞬間や、口に含んだときの小気味よい食感を具体的に描写してみましょう。

相性のいい言葉・取り合わせ

・水や調理の道具:井戸水、流水、白根、俎板(まないた)、小鍋、湯気 ・春の情景や光:薄日、春水、朝光、厨(くりや) ・感触や状態:白し、洗ふ、香る、噛みしむ

「根芹」の俳句例 (1件)

水鳥のつゝき出したる根芹哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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