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赤潮とは、春先に海水温が上昇するのに伴い、植物プランクトンが爆発的に増殖して海面が赤褐色や赤紫色に変色する現象を指します。海の生態系や漁業に被害をもたらす自然現象ですが、俳句では古くから春の海の表情、あるいは海辺の異変を捉える春の季語として詠まれてきました。春の暖かさがもたらす生命の過剰な蠢きや、妖しく濁る海の姿が、春という季節特有の気配を伝えます。
赤潮の持つ「毒々しさ」「異様さ」、そして「春の気だるさ」を五感で捉えるのがコツです。単に海が赤いという見た目の報告に終わらせず、生温かい潮風の匂い、波打ち際に広がる帯のような濁り、静まり返った港の重苦しい空気などを具体的に描写しましょう。春の明るい日差しと、濁った海面の不穏な対比を際立たせることで、句に独特の陰影と緊張感が生まれます。
・入江(いりえ) ・防波堤(ぼうはてい) ・漁船(ぎょせん) ・春潮(しゅんちょう・春の季語) ・生簀(いけす) ・濁り(にごり)
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