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「三物俳諧(みつものはいかい)」とは、新年に俳諧の連句を行う際、始めの三句である「発句」「脇句」「第三」の三つだけを詠み交わして祝う風習のことです。江戸時代の連句は三十六句(歌仙)や百句など長いものが一般的でしたが、新春の挨拶や酒宴の席で手軽に文雅を楽しめるよう、最初の三句だけで切り上げる略式の手法として親しまれました。手短でありながら、発句のめでたさから第三の転換まで、俳諧の妙味が凝縮された新春ならではの季語です。
句友や家族と集まり、言葉を繋げていく座の賑わいや、新春の晴れやかな気分を描くのがポイントです。墨を磨り、硯や筆を用意する背筋の伸びるような時間、あるいは酒を酌み交わしながら「次はどう繋げようか」と談笑する和やかな空気感を切り取ってみましょう。古風な文人趣味の言葉としてだけでなく、現代における句会の初会や、手紙での句のやりとりに通じる心の触れ合いとして詠むと、実感がこもった一句になります。
・文房具や書に関する言葉(硯、筆、短冊、墨の香、懐紙) ・新年の宴や席に関する言葉(屠蘇、座敷、初笑い、杯、句友) ・新年の情景を表す言葉(松飾、初日、春着、明の春)