土龍送り

土龍送り

もぐらおくり

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意味・由来

「土龍送り(もぐらおくり)」は、小正月の頃に農村を中心に行われる伝統的な民俗行事で、新年の季語です。田畑の土を掘り起こして作物を荒らすモグラを追い払い、その年の五穀豊穣や家内安全を祈る目的で行われます。主に子供たちが主役となり、藁束や青竹などで「もぐら追え、モグラ追え」と囃し立てながら地面を力強く叩き、村境や川原へとモグラを追い払います。地域によっては「もぐら打ち」や「もぐら追い」とも呼ばれ、春の耕作を前にした素朴で力強い予祝の行事です。

この季語で詠むコツ

この季語を詠む際には、大地を叩く「音」や、寒風の中で元気に声を上げる「子供たちの息遣い」に着目すると、臨場感あふれる句になります。凍てつく寒さの残る新春の空気と、土を打つことで立ち上る微かな土の匂いなど、五感を総動員して捉えてみましょう。単に行事の様子を描写するだけでなく、大地を目覚めさせて新しい年の実りを願う人々の温かな祈りや、どこかユーモラスな民俗の風情を滲ませると味わい深くなります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・音や動作を表す言葉(叩く、打つ、響く、囃す、駆ける) ・道具や土に関わる言葉(青竹、藁束、畦道、凍土、土煙、霜) ・情景や背景を表す言葉(子供ら、村境、夕茜、朝晴れ)

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