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「梛葉飾る(なぎのはかざる)」は、新年の季語です。「梛(なぎ)」はマキ科の常緑高木で、古くから神仏に捧げる神聖な木とされてきました。梛の葉は縦に細い葉脈が平行して走っており、横に強く引っ張ってもなかなかちぎれないという特徴があります。このことから「縁が切れない」「夫婦円満」「災難除け」の霊木と尊ばれ、熊野信仰などを通じて広く親しまれました。お正月にその青々とした強い葉を神棚や床の間、あるいは門松などに飾り、一家の無事や開運を祈る風習を詠んだ季語です。
神聖で清らかな新年の空気感を背景に、梛の葉の持つ具体的な質感や色合いに目を向けるのが上達の秘訣です。つややかな濃い緑の美しさ、引っ張っても破れない強靭さ、指で触れたときの感触などを捉えると、ただ観念的な祈りの句にならず、生き生きとした実感がこもります。また、平穏を願う心や、家族・大切な人との絆をさりげなく重ね合わせることで、新春の静かで深い味わいが生まれます。
・神棚(かみだな)、宮居(みやい)、床の間(とこのま) ・千代(ちよ)、結び(むすび)、契り(ちぎり) ・青々(あおあお)、深緑(ふかみどり)、常緑(つねみどり) ・清し(すがし)、固し(かたし)、朝気(あさけ)