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子安貝(こやすがい)とは、タカラガイ科の巻き貝の総称であり、春の季語です。丸みを帯びた滑らかな陶器のような美しい光沢を持ち、古くは中国などで貨幣としても用いられました。その形状が女性の産門に似ていることから、日本では古くから安産のお守りとして大切にされてきました。『竹取物語』でかぐや姫が求婚者に課した難題の一つ「燕の子安貝」でもよく知られています。春の浜辺に打ち寄せられた貝を拾い集める風情や、生命の神秘、母の愛を象徴する貝として愛されています。
子安貝の持つ「つややかで丸みのある質感」や「手のひらに収まる愛らしさ」、そして「安産祈願・子宝の象徴」としての側面を活かすと魅力的な句になります。浜辺で貝拾い(桜貝や貝寄風など春の海辺の情景)を楽しむ情景として詠むのはもちろん、小箱や掌に収めて大切に愛でる仕草、あるいは母や子への慈しみの感情を重ねて詠むと、深みのある一句に仕上がります。形や手触り、色合いの描写に焦点を当てると実感がこもります。
・掌(てのひら)、指先、小箱、机上 ・白砂、砂浜、寄せる波、潮騒 ・春の海、うららか、春光、貝寄風(かいよせ) ・祈り、安産、産着、母の手