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「庚申待(こうしんまち)」は、新年の季語であり、年の最初の庚申(かのえさる)の日の夜に人々が集まって徹夜を共にする行事を指します。その起源は中国の道教の信仰にあります。人の体内には「三尸(さんし)の虫」が棲んでおり、庚申の夜に人間が眠ってしまうと体内を抜け出し、天帝にその人の犯した悪事を告げ口して寿命を縮めてしまうと信じられていました。そのため、人々は虫が抜け出せないよう、仲間で集まりご馳走やお酒を交わしながら夜通し眠らずに語り明かしました。民間信仰として根強く親しまれ、庚申塚や青面金剛に健康や延命を祈る風習としても定着しています。
夜を徹して過ごす親密な空気感や、時間の経過を詠み込むのが基本のコツです。夜が更けるにつれて増してくる眠気と戦う仕草、囲炉裏の火や蝋燭の揺らめき、温かいお茶や夜食を囲む温もりなど、室内のにぎやかさと静けさの移ろいを捉えると情感が深まります。また、徹夜を終えて迎える新年の澄み切った夜明けの白々とした光や、冷え冷えとした朝の気配を描くことで、独特の達成感や厳かな清々しさを効果的に表現できます。
・眠気(微睡み、あくび、睡魔) ・灯り(蝋燭、灯台、行灯、ともしび) ・暖をとるもの(囲炉裏、火鉢、熱燗、茶釜) ・夜の推移(夜半、更くる、白む、暁、朝鐘)
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