季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。
「耕馬(こうば)」とは、春になって田畑を耕す作業(春耕)に用いられる馬のことです。昔の農村では、雪解けを迎えた春の土を掘り起こし、種まきや田植えの準備をするために、馬に犂(からすき)を引かせて田畑を耕していました。機械化が進んだ現在では見かける機会が少なくなりましたが、春の訪れとともに大地に立つ馬のたくましさや、人と馬が呼吸を合わせて働く温かな里山の情景を象徴する、風情豊かな春の季語です。
耕馬を詠む際は、大地の力強さと春の柔らかな気配の対比を意識すると良い句になります。馬の荒い息遣い、力強く踏みしめる蹄の音、掘り起こされた黒土の湿り気や匂いなど、五感を働かせた描写を取り入れると、場面が生き生きと立ち上がります。また、馬の背にかかる春の日差しや、農夫との信頼関係、汗を光らせて働く姿を丁寧に捉えることで、春の生命力や労働の尊さを表現することができます。
・黒土(くろつち)、畦道(あぜみち)、犂(からすき) ・鼻息(はないき)、蹄(ひづめ) ・春日(かすが)、陽炎(かげろう)、土の香(つちのかおり)