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「吉兆(きっちょう)」は、良いことが起こる前兆や、めでたい兆しを意味する新年の季語です。古来、元日の朝に差し込む光、初夢、穏やかな波など、新春に目にする自然や生命の息吹に人々は幸先の良さを感じ取り、吉兆として尊びました。また、関西を中心に行われる十日戎(とおかえびす)の福笹につける大判小判や米俵、鯛などの縁起物の小飾りそのものも「吉兆」と呼ばれ、新年の商売繁盛や家内安全を願う温かい民俗信仰とも深く結びついています。
単に「めでたい」という感情を述べるだけでは句が抽象的になりやすいため、作者自身が「吉兆だ」と感じた具体的な光景や出来事と取り合わせるのが成功の秘訣です。たとえば、庭先にふと訪れた鳥の姿、ふと見上げた冬晴れの空の青さ、朝の光に透き通る氷など、日常のなかの小さな美しさや清々しさをすくい取ることで、実感を伴った説得力のある一句になります。
・初富士、初御空(はつみそら)、初雀などの新年の自然や光景を表す言葉 ・福笹、破魔矢、注連縄などの新年の神事や縁起物に関わる言葉 ・ひかり、あけぼの、澄む、さやけしといった清浄な気配を伝える言葉
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あなたが最初の1句を詠んでみませんか?淡き恋
風にそよぐや
野菊かな
蓮根掘る
指に温みの
泥土かな
山茶花の
一輪に受く
欠け徳利
朝霜を
踏み拉ぎゆく
田の柔し
念願の
法隆寺と
秋桜
葱の香や
夜なべの土間の
藁の束