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「きそい馬」は、神社の祭礼などで複数の馬を走らせて速さや技を競わせる伝統行事を指す夏の季語です。代表的なものに、京都の上賀茂神社で旧暦五月に行われてきた「競馬会神事(くらべうまえじんじ)」があります。古来、五穀豊穣や天下泰平を祈願して催されてきました。初夏のまぶしい日差しの中、きらびやかな装束を身にまとった騎手とたくましい馬が砂煙を上げて駆け抜ける、勇壮で活気あふれる光景を象徴しています。
馬の荒い息づかいや大地を蹴る蹄の音、巻き上がる砂埃など、五感を刺激する力強い描写を取り入れると、句に迫力と躍動感が生まれます。また、猛烈なスピードで競り合う一瞬の緊張感と、それを取り巻く見物人の熱気、あるいは神社の厳かな杜の静けさとの対比を意識すると、初夏ならではの鮮やかな情景が立ち上がります。
・砂煙(すなけむり) ・蹄(ひづめ) ・手綱(たづな) ・歓声(かんせい) ・神垣(かみがき) ・風(かぜ)