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「諸鳥毛を替ふる(しょちょうけをかうる)」は、三夏(夏全般)の季語で、多くの野鳥たちが初夏から夏にかけて羽毛を生え変わらせる「換羽(かんう)」の様子を指します。「鳥毛替ふ(とりけがう)」とも詠まれます。鳥たちは繁殖の準備や子育ての前後などに古い羽を落とし、新しい羽へと衣替えをします。羽毛が一時的に不揃いになって少し寂しげに見えたり、水辺や木陰に抜け落ちた羽がふわりと残されていたりする情景から、鳥たちの健気な生命の営みや、季節の移ろいを感じ取ることができる情緒豊かな言葉です。
字数が多く調べに存在感がある季語ですので、中七から下五にかけて大きく使うか、上五に据えて残りをシンプルな描写にするのがおすすめです。鳥そのものの姿を直接描く場合は、羽繕いに余念がない仕草や、少しやつれたような親鳥の佇まいに焦点を当てると実感がこもります。また、鳥の姿そのものを見せるのではなく、池の水面に浮かぶ抜け羽や、風に吹かれて青葉に引っかかる一枚の羽毛など、周囲の情景から鳥の気配を間接的にすくい取る手法も非常に効果的です。
夏の瑞々しい自然風景や、鳥の生態・気配を感じさせる言葉とよく調和します。他の季節の季語が混ざらないよう、夏の言葉や無季の言葉を合わせましょう。 ・木陰(こかげ)、青葉(あおば)、夏木立(なつこだち) ・水辺(みずべ)、池の面(いけのおも)、せせらぎ ・羽繕ひ(はづくろい)、抜け羽(ぬけば)、巣立ち(すだち) ・風(かぜ)、朝夕(あさゆう)、日差し(ひざし)