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「五月の節句」は、陰暦五月五日(現在の新暦五月五日のこどもの日)に行われる「端午の節句」のことです。初夏を代表する重要な季語の一つです。古代中国から伝わった厄払いの風習が、日本の武家社会の風習と結びつき、男児の健やかな成長と立身出世を祈る行事として定着しました。菖蒲(しょうぶ)が「尚武」に通じることから武者人形や鎧兜を飾り、戸外には鯉のぼりを立てて祝うなど、華やかで力強い伝統が今に受け継がれています。
人形や飾り物をそのまま客観的に描写するだけでなく、子や孫を見守る家族の温かなまなざし、あるいは自身の幼少期を振り返る懐かしさを詠み込むと深い句になります。また、初夏の青空や若葉を揺らす爽やかな風など、季節の情景と結びつけることで、生命力にあふれた明るい作品に仕上がります。なお、「鯉のぼり」や「柏餅」などもそれぞれ夏の季語となるため、季重なりを避ける工夫をするか、「五月の節句」という言葉が持つ全体の晴れやかな雰囲気を主役に据えると良いでしょう。
・健やか、いらか、大空、青空、風(初夏の爽やかな気候や伸びやかな様子を表す言葉) ・産着、童、まなざし、背丈、笑み(子どもの成長や家族の情愛を感じさせる無季の言葉) ・陣羽織、刀、床の間、軒端(節句の伝統的な飾りや家の佇まいを連想させる無季の言葉)