季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。
「氷室(ひむろ)」とは、冬の間にできた天然の氷を夏まで保存しておくための特別な貯蔵庫のことです。古くは山陰の涼しい洞窟や、地下深くに掘った穴を茅などで覆った施設が用いられました。冷蔵技術のなかった時代、夏の盛りに残る氷は大変な貴重品であり、旧暦六月一日の「氷室の節句」には、宮中へ氷を献上して無病息災や暑気払いを祈る儀礼が行われていました。そのため、氷そのものは冷たくても、厳しい暑さの中で用いられることから夏の季語となっています。
外のうだるような暑さと、氷室が秘めている厳かな冷気との「明暗」「温冷」の対比を意識して詠むと効果的です。現代では歴史的な遺跡や地名として残ることも多いため、山奥の静まり返った空気感や、苔むした石積みの風情、あるいは遠い時代に氷を都へ運んだ人々の足跡や歴史のロマンに思いを馳せて詠むのも味わい深いアプローチになります。
・山道、古道、岩肌(場所の険しさや静けさを表す言葉) ・閂(かんぬき)、木戸、暗がり(閉ざされた空間を伝える言葉) ・炎天下、青嵐、木下闇(夏の厳しい暑さや木々の深さを表す夏の言葉) ・雫、水滴、冷気(氷室の冷たさを連想させる言葉)