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「㡡の名残(かやのなごり)」は、秋になっても片付けずに吊り残している蚊帳、あるいは蚊帳を取り払ったあとの寂しさを表す季語です。かつて日本の夏に欠かせなかった蚊帳は、秋風が吹き始める頃になるとその役目を終えます。しかし、まだ蚊が少し残っているからと吊り続けたり、あるいは片付けたあとの部屋が急に広く、寒々しく感じられたりする日本の生活感情が込められています。夏の終わりと秋の訪れを、暮らしの道具を通して繊細に捉えた情緒豊かな言葉です。
蚊帳の網目を通して見る外の景色や、蚊帳の中に差し込む秋の月光、あるいは蚊帳を片付けた瞬間の部屋の「広さ」や「冷気」に着目すると、生活感と季節の移り変わりが鮮やかに描写できます。また、蚊帳を片付ける時期の引き延ばし(名残惜しさ)に着目するのも良いでしょう。日常のふとした寂しさに焦点を当てることがポイントです。
・秋の月 / 月明り ・灯火(ともしび) / 灯(ともし) ・風 / 夜風 ・冷気 / 肌寒し ・部屋の広さ / 畳の青さ
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