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「㡡の果(かやのはて)」は、秋が深まり、蚊がいなくなって不要になった蚊帳(かや)を片付けること、またその終わりの時期を指す季語です。「㡡」は蚊帳を意味します。かつての日本の生活において、蚊帳は夏の象徴であり、家族がその中で守られて眠る温かな空間でもありました。秋風が冷たくなり、蚊帳を片付ける瞬間は、一年のうちのひとつの季節(夏)が完全に終わり、本格的な秋や冬の寒さが訪れることを告げる、寂しさと実感を伴う行事でした。
蚊帳を片付ける際の「埃(ほこり)を払う」「畳む」といった具体的な動作や、蚊帳がなくなった後の部屋の広さ・寒々しさといった空間や視界の変化に着目すると、生活実感がこもった句になります。夏の賑やかさが去った後の寂寥感や、季節の移ろいに対する一抹の寂しさを投影するのも効果的です。
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