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「桂の衣(かつらのころも/かつらごろも)」は、秋の情趣を深く湛えた季語です。この言葉には主に二つの由来があります。一つは、京都の桂川流域に住み、鮎や飴を商った「桂女(かつらめ)」と呼ばれる女性たちが身につけていた白い頭巾や独特の装束を指すものです。彼女たちのまとう白い衣は、秋の澄んだ景観の中でひときわ目を引く美しさがありました。もう一つは、中国の「月には桂の巨木が生えている」という伝説に由来し、月の光や、月世界の住人がまとう衣服を「桂の衣」と見立てるロマンチックな表現です。桂の木が秋に美しく黄葉する様子を衣に例えることもあります。
「桂の衣」を句に仕立てる際は、この言葉が持つ「白さ」「清らかさ」「古典的な優雅さ」をどのように生かすかがポイントになります。桂女のまとう衣としての生活感や、秋風にたなびく具体的な情景を写生的に捉える方法と、月夜の伝説に寄せて幻想的な雰囲気を醸し出す方法があります。言葉自体に強い詩情と美しさがあるため、周囲の状況はシンプルに描写し、この季語が持つ色彩感や情感を際立たせると良いでしょう。
・色彩を表す言葉(白、月影、澄む、黄葉、夜の闇) ・動きや風情を表す言葉(ひるがえる、風、乾く、垣根、干す) ・月や夜に関連する言葉(月夜、望月、影、さやけき)
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