花の春

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意味・由来

「花の春」は、新年のめでたさを美しく寿ぐ新年の季語です。名前に「花」とついていますが、実際に桜などの花が咲き乱れているわけではありません。陰暦の正月を「初春」と呼ぶことから、新しい年の始まりを花のように美しく華やかなものとして讃える雅やかな表現です。古くから新春を祝う和歌などにも好んで使われてきた、光と喜びに満ちた言葉です。

この季語で詠むコツ

実際の植物としての花を写生するのではなく、新年の晴れがましさや、心が浮き立つような空気感を捉えるのがポイントです。改まった新年の挨拶、晴れ着の華やかさ、年の初めの澄んだ光などを織り込むと、季語の持つ気品とおめでたい雰囲気が引き立ちます。季語自体に強い叙情があるため、合わせる情景は具体的で身近なものにすると、全体が引き締まり実感がこもります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・光や空をあらわす言葉(青空、日ざし、うららか、茜雲など) ・新年の営みや装い(晴着、屠蘇、笑顔、盃、琴の音など) ・華やぎや静けさを引き立てる具象物(白障子、床の間、帯の結び目など)

「花の春」の俳句例 (4件)

死ぬものと誰も思はず花の春
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
烏帽子着て幣ふる猿や花の春
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
袴着て火ともす庵や花の春
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
烏帽子着る世ともならばや花の春
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「花の春」の詠み

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