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モッコクはツバキ科の常緑高木で、端正な樹形と艶やかな葉の美しさから「庭木の王」とも呼ばれ、古くから日本庭園などに広く親しまれてきました。七月頃の初夏から盛夏にかけて、肉厚で濃い緑色の葉の陰に、クリーム色を帯びた白く小さな五弁花を下向きにひっそりと咲かせます。花そのものは葉に隠れて目立ちにくいですが、近づくと上品で甘い芳香を漂わせるのが特徴です。
大柄で堂々とした樹木の佇まいに対して、花が非常に控えめで楚々としているという対比を捉えるのがコツです。遠くからは見えにくいため、ふと漂ってきた香りに気づいて葉陰を覗き込むといった発見の喜びや、梅雨明けの強い日差しを受けて輝く照り葉の奥にある静けさを詠むと、この花らしい風情が引き立ちます。
・庭石、飛び石、濡れ縁、塀(日本庭園の静けさを思わせる言葉) ・葉陰、厚き葉、照り葉、木漏れ日(濃い緑と花を対比させる言葉) ・微香、夕風、雨上がり(控えめな花の香りや大気を感じさせる言葉)