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「艾人(がいじん)」とは、端午の節句(仲夏)に、邪気や悪霊を祓う魔除けとしてヨモギ(艾)の葉や茎を人の形に束ねて作った人形のことです。古代中国の風習が日本に伝わったもので、端午の日に門口や軒先に吊るすことで、病魔を退け無病息災を祈りました。ヨモギ特有の強い芳香には強い生命力と薬効があり、草の持つ神秘的な力に願いを託した、古風で趣のある節句の季語です。
現代では見かけることが少なくなった珍しい季語ですが、だからこそ素朴な祈りや、どこか懐かしい民俗的な情景を詠み込むのに適しています。ヨモギのみずみずしい緑や青い匂い、初夏のからりとした風に揺れる軒先の佇まいなどを具体的に捉えると、瑞々しい一句になります。艾人を単なる飾りとしてではなく、家族の健康を願う親心や、静かに家を守る小さな守護者のように見立てて詠むのも味わい深いアプローチです。
・門、軒、庇、結ぶ、吊るす(艾人を飾る場所や所作を表す言葉) ・青き香、薫る、風、日の光(初夏の清々しい自然を感じさせる言葉) ・童、掌、守る、静けさ(素朴な祈りや温かみのある情景を添える言葉)