冬牡丹
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意味・由来

冬牡丹は、春に咲く牡丹を温室などで温度管理し、冬の時期に咲くよう特別に仕立てられた花です。厳しい寒さや霜、雪から花を守るため、稲わらで編まれた「藁囲い」と呼ばれる小さな屋根が被せられます。寒々とした冬の庭園や寺社で、大切に守られながら大輪の華やかな花を咲かせる姿は、冬ならではの風雅な風物詩として古くから親しまれています。

この季語で詠むコツ

冷たく厳しい冬の景色と、牡丹が持つ本来の艶やかさや豊かさとの「対比」を意識して詠むのが基本です。素朴で自然な藁囲いと、その中で咲き誇る鮮やかな花びら、あるいは周囲の雪の白と花の紅との色彩の鮮やかさを捉えると情景がくっきりと立ち上がります。また、手入れをする人の手の温もりや、寒さの中に灯る火のような命の温かさに思いを馳せて詠むのも深みが出ます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・藁囲い、藁苞(わらづと)、雪囲い ・薄日、日だまり、冬日(寒さの中の淡い光) ・雪、霜、寒風、石畳(冷たさや硬さを感じさせる言葉) ・紅、白、茜(花の鮮やかさを際立たせる色)

「冬牡丹」の俳句例 (4件)

雪よりも時雨にもろし冬牡丹
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
冬牡丹千鳥よ雪のほとゝぎす
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
いぶかしや賤が伏家の冬牡丹
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
馬糞のぬくもりにさく冬牡丹
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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