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「不器男忌(ふきおき)」とは、昭和初期に彗星のごとく現れ、わずか二十七歳の若さで夭折した愛媛県出身の俳人・芝不器男(しば ふきお)の命日です。日付は四月二日、春の季語となります。不器男は高浜虚子らに見出され、繊細でみずみずしい叙情性と、新感覚の透明感ある句風で知られています。短くも鮮烈に生きた若き詩人の死を悼むとともに、彼の遺した澄んだ詩心に思いを馳せる季語です。
不器男の作品が持つ「若々しさ」「哀愁」「澄みきった叙情」といった世界観を意識すると句が引き締まります。故郷である伊予ののどかな山河の景色を重ねたり、春特有の光や風の柔らかさ、あるいは花冷えのような切なさをすくい取るとよいでしょう。忌日俳句だからと重苦しくなりすぎず、不器男自身のみずみずしい感性に寄り添うように、清らかな言葉遣いを心がけるのがコツです。
・風光や空気感(春光、朧、春風、花冷え、陽炎) ・植物や自然(木芽、桜、若草、山川、空の青) ・心情や感覚を表す無季の語(透明、手紙、静けさ、面影、若き日)