河豚汁
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意味・由来

河豚汁(ふぐじる)とは、冬に旬を迎える河豚の切り身を、白菜や葱、豆腐などとともに煮た汁物や鍋料理のことです。現代でいう「てっちり」や「ふぐちり」もこれに含まれます。古くから河豚はその極上の美味しさで知られていましたが、同時に猛毒を持つため、命がけで食すスリルを伴うものでした。松尾芭蕉の有名な句「あら何ともなやきのふは過ぎて河豚汁」にも見られるように、恐怖と美味の狭間で揺れる人々の心情や、無事に夜を明かした安堵感とともに、冬の庶民の味覚として親しまれてきた歴史があります。

この季語で詠むコツ

単に「温かくて美味しい鍋料理」として詠むだけでは、他の鍋の季語と差がつきにくくなります。河豚汁ならではの「毒への恐れ」や「覚悟を決めて食べる滑稽さ」、そして「何事もなかった時の笑い」といった心理描写を取り入れると、ぐっと深みが増します。また、淡白でありながら奥深い旨味や、ぐつぐつと煮立つ白濁した湯気、食卓を囲む人々の少し浮き足立った空気感などに着目するのもおすすめです。

相性のいい言葉・取り合わせ

・感情や心理を表す言葉:ためらひ、覚悟、安堵、無事、命惜し、笑ひ声 ・五感や情景を表す言葉:土鍋、熱気、白き身、ポン酢、湯気、夜更け、路地裏

「河豚汁」の俳句例 (2件)

さむらいは腹さへきると河豚汁
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
兄弟のくすし憎むや河豚汁
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

みんなの「河豚汁」の詠み

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