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「茅の輪(ちのわ)」とは、茅(ちがや)という草を束ねて大きく編んだ輪のことです。毎年六月三十日に行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」の際、神社の境内や鳥居に設置されます。この輪を「左回り、右回り、左回り」と八の字を描くようにくぐり抜けることで、前半年の間に知らず知らずのうちに身についた罪や穢れを祓い清め、残る半年の無病息災を祈願します。日本神話の蘇民将来(そみんしょうらい)が茅の輪によって疫病から免れたという伝説に由来する、日本の初夏から盛夏を象徴する行事の季語です。
「茅の輪をくぐる」という直接的な動作だけでなく、その場の五感を働かせて描写するのが上達の近道です。例えば、編みたての茅の輪が放つ青々とした青草の匂い、初夏の強い日差しと境内の木陰の陰影、あるいは輪をくぐる際の清々しい風の感触などに目を向けましょう。また、小さな子どもを連れた家族の様子や、腰をかがめて真剣に祈る人々の所作を捉えることで、人々の祈りの温かさや生活実感を瑞々しく表現できます。
・神社の情景:玉砂利、朱の鳥居、石段、手水舎、神鈴 ・五感に訴える言葉:青草の香、青葉風、日射し、木陰 ・動作や身の回り:祈る、くぐる、並ぶ、麻の帯