朝霧
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意味・由来

「朝霧」は、秋の早朝に大地や水面から立ち込める霧のことを指します。放射冷却によって夜間に地表が冷やされ、空気中の水蒸気が凝結することで発生します。春の「朝霞(あさかすみ)」が穏やかでぼんやりとした柔らかさを持つのに対し、秋の「朝霧」は冷涼で湿り気を帯び、やがて陽光によって晴れていく一瞬の清冽さや静寂、幻想的な美しさが際立つのが特徴です。

この季語で詠むコツ

朝霧の持つ「視界が遮られることによる神秘性」や「時間が経つにつれて霧が晴れ、景色が姿を現す変化」に着目するのがポイントです。また、視覚だけでなく、ひんやりとした肌感覚(触覚)や、霧の向こうからかすかに聞こえてくる生活音・自然音(聴覚)を捉えることで、霧の深さや朝の静けさを立体的に描写することができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・音に関する言葉(鐘の音、舟の櫓音、足音、鳥の声など) ・光に関する言葉(朝日、木漏れ日、うすあかりなど) ・動きや場所に関する言葉(水面、森、野道、晴れゆく、包むなど)

「朝霧」の俳句例 (3件)

朝霧の富士を尊とく見する哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
朝霧や女と見えてたびの笠
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
朝霧の杉にかたよるもみち哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「朝霧」の詠み

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