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「青花(あおばな)」は、ツユクサ(露草)の別称、または染料用として栽培される大型のツユクサ(オオボウシバナ)の花を指す秋の季語です。滋賀県の草津地方などで盛んに栽培されてきた歴史があり、早朝に咲く澄んだ青い花びらから汁を絞り出し、和紙に染み込ませて「青花紙(あおばながみ)」を作ります。この青花の色素は水に浸けると跡形もなく消える性質があるため、友禅染や絞り染めの下絵(下描き)の染料として重宝されてきました。鮮やかな美しい青色でありながら、儚く消え去る宿命を持つ、風情豊かな季語です。
青花は朝咲いて昼前にはしぼんでしまう一日花であり、さらに水で洗えば消えてしまうという二重の「儚さ」を持ち合わせています。そのため、早朝の瑞々しい空気感や朝露、作業する人の指先の染まり具合、染色の現場の情景と結びつけて詠むと鮮やかな句になります。「青」という色彩の美しさを際立たせるか、あるいは染料としての歴史・文化的な背景に光を当てるか、視点を絞るのが成功のコツです。
・水や露に関する言葉(朝露、水引、雫、せせらぎ) ・作業や道具に関する言葉(指先、絵具、友禅、下絵、和紙) ・時間や光に関する言葉(朝まだき、朝曇、仄明かり、黎明)
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