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「水馬」は、水面を軽快に滑るように進むカメムシ目の昆虫で、一般的には「あめんぼ」や「あめんぼう」として親しまれています。水面をすべる姿が馬の駆ける様子を連想させることから「水馬」の漢字が当てられました。また、体に飴のような甘い香りがあることから「飴ん坊」と呼ばれたのが語源とも言われています。なお、本来のミズスマシ(甲虫類)とは別の昆虫ですが、俳句の世界では混同されて同じ季語として扱われることもあります。初夏から水辺で見られ、夏の季語となっています。
水馬を詠む際は、その「軽快で独特な動き」と「水面の変化」に目を向けるのがポイントです。水面を蹴って進むときの小さな波紋(水輪)や、川底に映る足先の丸い影、急に止まったり跳ねたりする予測のつかない動きを具体的に捉えると、涼やかで動きのある句になります。また、水辺の静けさや日射しの強さと対比させることで、夏の空気感を鮮やかに描き出すことができます。
・水輪(みなわ・すいりん)、影、波紋 ・小川、せせらぎ、池、水際 ・すべる、跳ぶ、とまる、弾む ・炎天、青空、木漏れ日