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「秋の大潮(あきのおおしお)」は、秋の時期に見られる干満の差が非常に大きい大潮のことです。傍題に「秋潮(あきしお)」などがあります。旧暦八月(中秋)前後は、月と太陽の引力に加えて地球の位置関係から一年で最も潮位が高くなり、干満差が最大となります。満潮時には渚や岩礁をすっぽりと覆うほど潮が満ち、干潮時には普段見られない遠浅の海底や広大な干潟が現れます。澄み渡る秋空のもと、海水の青さが深まり、力強くダイナミックな波が寄せる秋の海の代表的な景です。
秋の大潮を詠む際は、満ち引きのダイナミックなスケール感と、秋特有の澄んだ空気感・色彩感を意識することが大切です。満ちてくる潮の力強さ(波しぶき、消える渚など)を描くか、逆に大きく引いた潮の後の静けさ(干潟、取り残された小魚や貝など)に着目するかで句の表情が大きく変わります。視覚的な「海の青さ」や、肌で感じる「涼風」「潮の匂い」など五感を働かせて具体的に描写すると効果的です。
・地形や場所を表す言葉(渚、巌、防波堤、干潟、入江、島影など) ・海の営みや道具(繋船、捨小舟、舫ひ綱、魚網、足跡など) ・色彩や動態を描く言葉(ま蒼、白波、満ち満ちて、洗ふ、押し寄すなど)
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