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年末年始の俳句ガイド2026年10月26日

1月の季語一覧|新年と冬の使い分けがわかる例句つき

はじめての俳句サポーター 凛

はじめての俳句サポーター 凛

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1月の季語一覧|新年と冬の使い分けがわかる例句つき

睦月の季語を、暮らしの中へ

初日・雑煮・七草、そして寒の入・大寒。
二つの季節を味わう1月の言葉

1月は、俳句の季語を選ぶときに少し迷いやすい月です。お正月の「新年」の季語と、寒さの厳しい「冬」の季語が、同じ1月の中に並ぶからです。

たとえば、元日の朝日を詠むなら「初日」は新年の季語。一方、凍える朝の空気を詠むなら「寒の入」「大寒」は冬の季語が似合います。

この記事では、1月に使える季語を一覧にし、使い分け方をやさしく解説します。俳句の編集部作例に加え、手紙やはがきで使える時候の挨拶も紹介します。

1月の季語は「新年」と「冬」の二本立て

歳時記では、春・夏・秋・冬のほかに「新年」の部が設けられています。1月には、正月の行事を表す新年の季語と、晩冬の寒さを表す冬の季語の両方が使われます。

見たい情景 季語の部 使いやすい言葉
年が改まった喜び 新年 初日・初詣・雑煮・書初
正月行事の続き 新年 七草・鏡開・小正月
本格的な寒さ 冬 寒の入・小寒・大寒・寒梅
寒い日の暮らし 冬 寒稽古・寒卵・日脚伸ぶ
日付でぴったり分けなくて大丈夫。「元日〜松の内は新年、松の内明けは冬」と覚えるだけでは不十分です。1月15日前後の「小正月」のように、松の内のあとも新年の季語となる行事があります。その句で何を詠みたいかを手がかりに選びましょう。

「松の内」は地域によって期間が違います

門松などの正月飾りを飾る「松の内」は、関東などでは1月7日まで、関西などでは1月15日までとされることがあります。地域や家庭、行事による違いもあるため、すべての地域を一律に決めつけないことが大切です。

なお、実際にその行事を体験した日でなくても、思い出を振り返って新年の季語を詠むことはできます。

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新年の季語一覧|初日・雑煮・七草など

お正月の空や食卓、行事を詠むときに使いやすい季語です。新年らしい晴れやかさと、家族の小さな情景がよく合います。

季語 読み 意味・場面
初日 はつひ 元日の朝に昇る太陽。初日の出
初詣 はつもうで 新年になって初めて社寺に参ること
雑煮 ぞうに 正月に食べる、餅などを入れた祝いの汁物
書初 かきぞめ 新年に初めて筆で文字を書くこと
七草 ななくさ 1月7日の七草の行事や七草粥
鏡開 かがみびらき 供えていた鏡餅を下ろして食べる行事
小正月 こしょうがつ 1月15日前後を中心とする正月の行事

「初日」「雑煮」は実際に公開されている俳句びとの個別季語ページへリンクしています。そのほかの季語は、まず下の一覧から調べてみてください。

新年の季語一覧 › 初日、初詣、正月行事など、新年の季語を探せます。
木製の台に置かれた二段重ねの白い鏡餅と、水引飾り、上に載せたオレンジ色の柑橘
鏡餅と水引飾り。新年の行事を思わせる正月飾り(イメージ写真)。
編集部作例

雑煮椀ひとつ余りて客を待つ

季語:雑煮(新年)

用意した雑煮の椀が一つ余っていて、まだ来ない人を待っている場面。迎える人の気持ちを、椀の数に託しました。

冬の季語一覧|寒の入・大寒・寒梅など

お正月の行事が続く間も、屋外の空気は厳しい冬のままです。寒さや朝の冷え込み、暮らしの手触りを詠むなら冬の季語がぴったりです。

季語 読み 意味・場面
寒の入 かんのいり 小寒に入り、寒の期間が始まること
小寒 しょうかん 二十四節気の一つ。寒の始まり
大寒 だいかん 二十四節気の一つ。寒さが厳しくなるころ
寒 かん 小寒から立春の前日までの寒い期間
寒稽古 かんげいこ 寒の時期に行う武道などの稽古
寒卵 かんたまご 寒の時期に産まれた鶏の卵
寒梅 かんばい 寒さの中、早く咲く梅
日脚伸ぶ ひあしのぶ 冬至を過ぎ、昼の時間が少しずつ長くなること

2027年の小寒は1月5日(火)、大寒は1月20日(水)、立春は2月4日(木)です。立春の前日までが暦の上での冬。節気の日付は年によって動くため、使う年の暦で確かめましょう。

日付の根拠:国立天文台「令和9年(2027)暦要項」。

朝日に照らされ、枯れ草や草の茎が白い霜に覆われた冬の草地
朝の光にきらめく、霜の降りた草地。1月の厳しい冷え込みを感じる風景です。
編集部作例

大寒の水をこぼさず運びけり

季語:大寒(冬)

冷え込みの厳しい日に、水をこぼさないよう運ぶ仕草を詠みました。手元の動きから、張りつめた空気が感じられます。

編集部作例

寒の入り箸置きひとつ買ひ足して

季語:寒の入(冬)

箸置きを一つ買い足した小さな行動に、寒い季節の食卓への思いを重ねた句です。

冬の季語一覧 › 寒さ・雪・植物など、冬の季語をまとめて調べられます。

迷ったときの見分け方|季語を選ぶ3つのコツ

  • まず「行事」か「気候」かを考える。 初詣や雑煮なら新年、厳しい冷え込みなら冬が中心です。
  • 「初」「寒」は手がかりになる。 「初日」「初夢」には新年、「寒梅」「寒卵」には冬の季語が多くあります。ただし、文字が付くから必ず季語になるわけではありません。
  • 迷ったら歳時記で確認する。 「鏡開」「小正月」のように日付が松の内を過ぎる場合も、新年の部に収録される季語があります。
季重なりにも気をつけましょう。 「初詣」と「雑煮」のように季語を二つ並べると、どちらを中心に詠みたいのかがぼやける場合があります。まずは主役になる季語を一つ決めると、すっきりした一句になります。
歳時記の選び方と使い方 › 季語の分類を調べたい方に、歳時記の引き方を紹介します。 俳句びと季語辞典|1月 › 1月に使える季語や解説を一覧から確認できます。

手紙で使える1月の時候の挨拶|上旬・中旬・下旬

手紙の「新春の候」「厳寒の候」などは、俳句の季語そのものとは少し役割が違います。受け取る相手や届く時期を考え、無理なく使える言葉を選びましょう。

時期の目安 改まった書き方 やわらかい書き方
上旬・年始 新春の候/初春の候 新しい年を迎え、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
中旬・寒のころ 寒中の候/厳寒の候 寒さの厳しい日が続いていますが、お変わりありませんか。
下旬・大寒以降 大寒の候/厳寒の候 大寒を迎え、冷え込みの強い毎日となりました。
「新春の候」を松の内の後に絶対使えない、と決めつける必要はありません。 年始の挨拶としては上旬を中心に使われますが、時候の挨拶に一律の切り替え日があるわけではありません。新年のお祝いの手紙か、寒さを気づかう便りかによって選ぶと自然です。

書き出しにそのまま使える例文

親しい方への便り

寒い日が続いていますが、お変わりありませんか。
庭の梅のつぼみが少しずつふくらみ始め、春の訪れが待ち遠しく感じられます。
どうぞ暖かくしてお過ごしください。

改まった便り(1月下旬)

拝啓 大寒の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
厳しい寒さが続いておりますので、どうぞご自愛ください。
敬具

寒中見舞いは、一般に松の内が明けてから立春の前日までに届くように送ります。松の内の地域差と、相手が喪中かどうかによって文面を調整しましょう。

1月の季語|よくある質問

Q. 1月の俳句に冬の季語を使ってもいいですか?

はい。元日からでも「寒さ」「雪」など冬の自然を詠むことはできます。お正月の行事や改まった気分を詠むときは、新年の季語を選ぶと句の狙いがはっきりします。

Q. 松の内が明けたら、新年の季語は使えませんか?

いいえ。「小正月」や「鏡開」など、松の内のあとにも続く正月行事を表す新年の季語があります。季語が表す行事や歳時記の分類を確かめて使いましょう。

Q. 2027年の大寒はいつですか?

2027年の大寒は1月20日(水)です。小寒は1月5日、立春は2月4日です。

Q. 2月は冬と春のどちらですか?

2027年は2月3日までが暦の上での冬で、2月4日の立春から春になります。立春後の寒さを詠む「余寒」など、春の季語も使うようになります。

2月の俳句と季語の選び方 › 冬から春へ変わる2月の作句のポイントを詳しく紹介しています。

1月の季語で、新しい年の一句を

お雑煮の湯気、初詣の石段、寒い朝の白い息。1月には、晴れやかな新年と静かな冬の両方の景色があります。心に留まった一場面を、一つの季語とともに詠んでみませんか。

年末年始の俳句ガイド › 年末からお正月にかけて、俳句を楽しむ記事をまとめています。

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