夜寒

夜寒

よさむ

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意味・由来

「夜寒(よさむ)」は、晩秋の夜にふと身にしみる冷え込みを表す季語です。昼間はまだ秋晴れの過ごしやすい気候であっても、日が暮れると急激に気温が下がり、思わず肩をすくめたり、上着をもう一枚重ねたくなるような肌寒さを指します。冬の本格的で厳しい寒さとは異なり、深まりゆく秋の気配や、過ぎ去る季節への名残惜しさ、どことなく漂う心細さや人恋しさが込められた、情緒豊かな言葉です。

この季語で詠むコツ

単に「今夜は寒い」という事実を述べるのではなく、夜寒によって際立つ「静けさ」や「室内の温もり」を描くのがコツです。静まり返った部屋の中で読む本のページをめくる音、温かいお茶の湯気、夜更けの机に向かう手元の感覚など、具体的な動作や小さな身の回りの変化を切り取ると、実感がこもった魅力的な句になります。戸外の冷たさと屋内のぬくもりを対比させるのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・灯火(あかり)、机、書物、湯呑み、衣(羽織など) ・虫の声、遠い雨音、時計の針の音、静けさ ※他の季節の季語と重ならないよう、秋の夜の室内にある道具や、日常の静かな動作と合わせるのがおすすめです。

「夜寒」の俳句例 (5件)

山もとのともし火動く夜寒哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
乳麵の下焚きつくる夜寒哉
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
花更へて本積みかへて夜寒なる
児二人並んで寐たる夜寒哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
病雁の夜寒に落ちて旅寐哉
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

みんなの「夜寒」の詠み

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