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「山鉾(やまぼこ)」は、京都の八坂神社の祭礼である祇園祭で巡行する、豪華絢爛な屋台のことです。平安時代、都に流行した疫病を鎮めるために始まった祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)に由来します。神話や物語の場面を人形で表した「山」と、天高く長刀や真木を立てた巨大な「鉾」があり、美しい織物や金工品などで装飾されることから「動く美術館」とも称されます。夏の京都の風情を象徴する、華やかで力強い仲夏の季語です。
山鉾は巨大で存在感があるため、ただ「立派だ」「美しい」と詠むだけでは季語の迫力に負けてしまいます。高層の鉾を見上げる視線、重厚な車輪が軋む音や辻回しの迫力、響き渡る祇園囃子の音色など、五感を働かせて具体的に描写するのがコツです。また、夏の強い日差しや夕立の予感、あるいは熱気あふれる町衆の汗や息遣いに焦点を当てると、臨場感あふれる生き生きとした一句になります。
・辻回し(つじまわし) ・大路(おおじ)/石畳(いしだたみ) ・見下ろす/軋む(きしむ) ・汗(あせ)※夏の季語 ・夕立(ゆうだち)※夏の季語 ・囃子(はやし)