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つくつく法師(ツクツクボウシ)は、セミ科の小型の蝉で、夏の終わりから初秋(8月下旬から9月頃)にかけて盛んに鳴く秋の季語です。「オーシンツクツク、ツクツクボーシ」と聞こえる独特のリズムを刻む鳴き声が、僧侶の読経や鉦(かね)の音を思わせることから「法師蝉(ほうしぜみ)」とも呼ばれます。厳しい猛暑が一段落し、朝夕に心地よい涼風が立ち始める頃に鳴き声を響かせるため、古くから人々に夏の終わりと本格的な秋の到来を告げる使者として親しまれてきました。
つくつく法師の鳴き声は、テンポが速くなり最後に哀調を帯びて唐突に鳴き止むという明確な起承転結を持ちます。この鳴き声の抑揚やリズム感そのものを捉えるか、あるいはその声がもたらす「秋の訪れの寂しさ」や「過ぎ去る夏への惜別」を表現するのがポイントです。また、夏の盛りの蝉(油蝉や熊蝉など)の騒がしさと対比させ、夕暮れ時や木陰のひんやりとした静けさと取り合わせると、季節の推移が鮮明に浮かび上がります。
・光や時間の言葉:夕暮れ、黄昏、日暮れ、朝露、傾く陽、秋気 ・感覚や情景の言葉:梢、木陰、涼風、静けさ、宿、名残、風の音
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