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「年木(としぎ)」とは、正月の暖房や煮炊きのために、年末のうちに山から切り出して準備しておく薪(まき)のことです。新年の季語になります。古くは正月に迎える歳神(としがみ)への供物として用意された神聖な薪でもありました。単なる燃料としての木ではなく、清らかな新年を祝うために用意された特別な薪であり、切り口の新しさや山から届いたばかりの木の香、整然と積まれた佇まいに、新春ならではのめでたさと生活の落ち着きが漂います。
普通の「薪」と区別するために、新年の清々しい空気や厳かな光景と結びつけるのがコツです。例えば、斧を入れて割ったときの乾いた快い響き、切り口から立ち上る生木の瑞々しい匂い、竈(かまど)や囲炉裏にくべたときの勢いある炎などを五感を通して描写すると、生き生きとした句になります。山里の静かな暮らしや、新しい年を迎えた家族の温もりといった情景を重ね合わせると、より深みが増します。
・動作を表す言葉:割る、積む、くべる、運ぶ、香る ・木の状態や部位:切り口、木肌、年輪、松脂、斧の跡 ・新年の風物や情景:囲炉裏、炉火、土間、元日の朝、初茜、青空
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