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「笛瓢(さるひょう・ふえふくべ)」とは、実った瓢箪(ひょうたん)に小さな穴を開けて風が吹き込むと笛のように音が鳴るように細工したもの、あるいは瓢箪で作った素朴な笛のことです。古くは畑などを荒らす猿や鳥などの害獣を追い払うために棚に吊るして鳴らしたことから「猿瓢(さるひょう)」とも呼ばれ、秋の季語として親しまれてきました。秋風が吹き抜けるたびに、どこか物悲しくも風情のある「ポー」という鈍い音色が響き渡り、秋の深まりや寂寥感を漂わせます。
笛瓢は「風」や「音」と密接に結びついた季語です。目に見えない秋風の冷たさや強さを、笛瓢が鳴るかすかな音を通して表現すると効果的です。山里や畑の夕暮れ、月の明るい夜など、静寂が際立つ情景と合わせることで、笛瓢の素朴で哀愁ある音色がより一層引き立ちます。視覚的な瓢箪の形だけでなく、聴覚的な広がりに意識を向けて詠むのがポイントです。
・風や気象を表す言葉(秋風、夜寒、夕立、山風、野分) ・静寂や哀愁を深める言葉(夕暮れ、山里、月夜、響く、かすか) ・場所や道具(棚、梢、古簾、畑、草庵)
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