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「桜海苔(さくらのり)」は、桜の咲く春の季節に磯で採取される海苔、または淡い紅色を帯びた紅藻類の海藻を指す季語です。桜の花びらが舞い散る頃の磯辺で採れることや、干したときのほのかな赤みが桜の花を思わせることから、その美しい名が付けられました。海辺に訪れる春の豊かな恵みと、潮の香りを運んでくれる風流な季語です。
「桜」という華やかさと「海苔」という素朴な自然・生活の素材が一つになっている点が特徴です。海の青さと海苔の淡い赤色の対比や、春の柔らかな日差し、寄せ返す波の音など、五感を開いて磯の情景を切り取ると良いでしょう。海辺の収穫作業の風景として詠むのも趣がありますし、食膳に上る春の珍味としての味わいや香りに焦点を当てるのも親しみやすい句になります。
・潮風(しおかぜ)、磯(いそ)、砂浜(すなはま) ・春光(しゅんこう・春)、うららか(春) ・白波(しらなみ)、引き潮(ひきしお) ・小鉢(こばち)、膳(ぜん)、湯気(ゆげ) ・乾く(かわく)、掌(てのひら)