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「西鶴忌(さいかくき)」は、江戸時代前期の浮世草子作者であり談林派の俳諧師としても知られる井原西鶴(いはらさいかく)の忌日(陰暦8月10日)を指す、秋の季語です。西鶴は『好色一代男』や『世間胸算用』などで町人の喜怒哀楽や金銭欲、男女の情愛をリアルかつユーモラスに描き出しました。また、1日に数千句を詠む矢数俳諧など超人的な才能を発揮したことでも有名です。そのため西鶴忌には、彼の人間味あふれる作風や、上方(大阪)の町人文化の賑わい、人生の無常や粋(いき)を偲ぶ情緒が漂います。
西鶴といえば「大阪(難波)」「商売」「町人の暮らし」「好色・浮世」といったイメージが強く結びついています。ただ故人を悼むだけでなく、どこか人間臭いユーモアや風刺、あるいは現世をたくましく生きる人々の姿を取り合わせると、西鶴忌ならではの味わいが生まれます。大阪の町並みや下町の路地、酒やお金、男女の機微などを描くことで、西鶴の世界観を現代の感覚で生き生きと表現することができます。
・地名・風物:難波(なにわ)、道頓堀、長屋、路地、夕月、下駄の音 ・情景・生活:銭(ぜに)、酒杯、格子戸、紅(べに)、帯、そろばん ・心情・語句:浮世(うきよ)、粋(すい)、ぬくもり、賑わい、うたかた
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