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「例幣(れいへい)」とは、朝廷から伊勢の神宮へ定期的に幣帛(神への供え物)を奉納する神事、またはその使者を指す秋の季語です。特に旧暦九月に行われる神嘗祭(かんなめのまつり)に際して遣わされる神嘗例幣使を意味することが多く、その年に収穫された新穀に感謝し、国の安寧を祈る古代以来の厳粛な儀礼に由来します。秋の実りの季節に行われる、重厚で清廉な王朝文化の余韻を留めた季語です。
歴史と神事に深く関わる言葉であるため、格調高く静けさのある調べを意識するのが効果的です。伊勢へと向かう使者の道中や、玉砂利を踏む音、秋の澄み渡る気配や神域の静けさといった情景を取り合わせることで、季語の持つ品格が一層引き立ちます。古い儀式そのものを描写するだけでなく、古の人々が抱いた自然や神仏への敬虔な祈りに心を重ねて表現してみましょう。
・神垣(かみがき・神社の垣根) ・御幣(ごへい) ・玉砂利(たまざり) ・伊勢路(いせじ) ・秋澄む(あきすむ・秋の季語) ・秋風(あきかぜ・秋の季語) ・厳か(おごそか)