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「三物(みつもの)」は、新年の祝儀や正月の膳に用いられる、縁起の良い三種類の酒の肴や供え物のことです。一般的には屠蘇(とそ)をいただく際に添えられる祝い肴(黒豆、数の子、田作りなど)や、三方に盛られる搗栗(かちぐり)・昆布・干柿などの三種を指します。古くから三という数字はめでたい陽の数とされ、一年の無病息災や子孫繁栄、長寿への祈りを込めて整えられてきました。新年の改まった空気と、伝統的な祝いの心を象徴する新年ならではの季語です。
「三物」そのものが三つの品を内包しているため、具体的な食材名をすべて並べ立てるのではなく、「三物」という言葉に託して全体の清々しい雰囲気や新春の儀礼の厳かさを詠み込むのがコツです。膳や三方、屠蘇器といった器の美しさや、家族で杯を交わす晴れやかな空気感、あるいは床の間の光の差し込み方など、周囲の情景を具体的に描写することで、おめでたい新年の佇まいが生き生きと浮かび上がります。
・調度や器に関する言葉:三方、輪島塗、朱膳、塗椀、白木 ・祝儀や動作に関する言葉:屠蘇、献ず、いただく、箸初め、家内 ・正月の情景に関する言葉:初日、松竹梅、寿ぎ、清祥、改まる