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「蜜柑飾る」は、正月に鏡餅の上や神棚、床の間などに蜜柑を飾り付けることを指す新年の季語です。本来は「代々(だいだい)家が栄える」という縁起を担いで橙(だいだい)を飾るのが正式な習わしですが、手に入りやすく親しみのある蜜柑をその代用として用いる家庭が多く定着しました。橙よりも小ぶりで鮮やかな橙黄色をしており、素朴で温かい家庭的な正月の雰囲気を漂わせる季語です。
格式高い儀礼というよりも、身近な日常の正月風景として詠むのがコツです。橙にはない蜜柑ならではの愛らしさ、瑞々しさ、どこか微笑ましい様子に着目してみましょう。例えば、鏡餅のてっぺんで少し傾いている様子や、子どもが飾りたがった場面、座敷に満ちる柑橘の爽やかな香りなど、五感や家族の温もりを添えると、生き生きとした新春の句になります。
・鏡餅、三方(さんぽう)、奉書紙、裏白(うらじろ) ・日差、座敷、茶の間、炬燵(こたつ) ・幼子(おさなご)、小さき手、祖父母、笑顔 ・傾く、坐る、光る、香る