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「門戸を掩ふ(もんこをおおう)」とは、正月の間に門や戸口を閉ざし、来客を断って静かに新年を過ごすことを意味する季語です。年頭の賑やかな挨拶回りや交際から距離を置き、自宅で静修や読書、思索にふける文人好みの風流な過ごし方に由来します。外の喧騒を遮断し、自分自身や家族だけの穏やかな時間を大切にする、清らかで落ち着いた新年の情景を表します。
外の祝祭ムードと、戸を閉ざした室内の静けさの対比を意識することが大切です。単に引きこもって寂しいという印象ではなく、あえて静寂を選び取った心の豊かさや清々しさを描写しましょう。閉ざされた空間だからこそ際立つ、冬の柔らかな日差しや、静けさの中で聞こえる微かな生活音、湯気や茶の温もりなどに感覚を研ぎ澄ますと風情が出ます。
・書物、筆、机(静かに趣味や思索に耽る様子を表す言葉) ・炉、日向、障子、白湯(閉ざされた部屋の暖かさや穏やかな光を感じさせる言葉) ・遠音、鳥の声、木漏れ日(外の気配をわずかに感じさせる言葉)