休暇了う
autumn 生活

休暇了う

きゅうかしまう

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意味・由来

「休暇了う(きゅうかしまう)」は、楽しかった夏休みや長期休暇が終わり、元の日常へと戻る様子を表現した秋の季語です。同義語には「休暇果つ(きゅうかはつ)」や「休暇明く(きゅうかあく)」などがあります。お盆休みや夏期休暇が明ける初秋(8月下旬から9月上旬頃)に使われ、非日常の解放感から日常の規律へと生活のテンポが切り替わる際の、一抹の寂しさと生活の再始動に伴う緊張感をはらんだ季語です。

この季語で詠むコツ

休暇中の楽しかった思い出そのものを描写するのではなく、「日常へと引き戻される瞬間」や「気持ちの切り替え」に焦点を当てて詠むのがコツです。旅行の荷物を片付ける、仕事用の服に着替える、通勤経路の景色を眺めるといった、具体的かつ身近な動作や生活のディテールを描写することで、休暇が終わる切なさと、明日からの日々に対する静かな覚悟がより鮮明に浮かび上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

仕事や学校を連想させる日常の事務的な具体物や、生活の動作を表す言葉と非常に相性が良いです。例えば「机」「インク」「制服」「鍵」「時計」「定期券」といった日用品を取り合わせることで、休暇という「非日常」から「日常」への帰還が劇的に、かつ実感を持って表現されます。

休暇了う」の俳句例 (3件)

休暇了ふ海の匂ひの衣を解いて
鈴木真砂女【現代語訳】楽しかった休暇も終わり、海辺で過ごした名残である、潮の匂いが染みついた旅の衣服を脱ぎ捨てることだ。 【鑑賞】休暇の終わりを、旅先(海)の匂いが残る服を脱ぐという具体的な動作で表現しています。現実の生活に戻る寂しさと、気持ちを切り替える大人の女性の凛とした静けさが感じられる一句です。
休暇果つインクの青を新しく
鷹羽狩行【現代語訳】休暇が終わり、今日からまた日常が始まる。万年筆に青いインクを新しく満たして、気持ちを新たにしよう。 【鑑賞】「休暇果つ」という少し寂しげな季語に対し、「インクの青を新しく」という動作が非常に爽やかです。机に向かう新鮮な決意と、明日への前向きなエネルギーが、青という鮮明な色彩によって表現されています。
休暇明けてまたいつもの日の始まれり
日野草城【現代語訳】休暇が明けて、またいつもと変わらない日常の生活が始まったことよ。 【鑑賞】「またいつもの日」というあえて平易で飾らない言葉を使うことで、休暇中の特別な時間から、代わり映えのしない日常へと戻った時の、誰もが共感できる安堵感と少しの気だるさをリアルに写し取っています。

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